幽霊との戯れ





鬱憤を晴らすための、無意識の沼もなくなり
情報が円環する記号都市にももううんざりだ
私はそれを晴らすが為だけに、ペンを取る

過去が未来に繋がっているとフッサールは述べたが
歴史は不連続な運動であり、
自己回帰する精神は、裂開へのパッセージ

気が重い 窓の外は曇り空
机右の冷たいのみものにそっと手を伸ばしても
鬱鬱たる全身への、ほんの気晴らしにしかならない

愚民と権力との駆け引き
私は眠りこける、現代社会の幽霊です

顔のない人々との戯れ

残響は地下で反響する




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